ワールドプラスジム加盟で黒字化するまで

初期投資は6,000万円超──それでも黒字化できる理由とは?
24時間営業のフィットネスジムが全国的に拡大するなか、異彩を放つのが【ワールドプラスジム】です。
「省人化システムで運営コストを抑えつつ、月会費5,980円でフルスペックの設備が使い放題」とあって、急成長を遂げるブランドのひとつとなっています。

とはいえ、
▸ 初期費用は約6,300万円と高額
▸ 月額ロイヤリティは定額で約35万円
▸ 黒字化には何人の会員を集めればいい?
といった不安や疑問は多くの検討者に共通しています。

そこで本記事では、実際の収支モデルやオーナー事例を元に、
どのくらいで黒字になるのか」「月商はいくら稼げるのか」「他の24hジムと何が違うのか
をわかりやすく解説します。

― 本記事でわかること ―

  • 最新のオーナー成功事例と継続率の高さ
  • 月会費・平均会員数による損益モデル
  • 黒字化までの期間とROI(投資回収)目安
  • 他社ジムとの収益性・人件費構造の違い
  • 最新のオーナー成功事例と継続率の高さ

ワールドプラスジムが「なぜ今、注目されているのか」、その理由をデータとともに確認していきましょう。

目次

初期費用と開業条件の全貌|想定6,000万円〜の大型投資

ワールドプラスジムのフランチャイズ加盟における初期費用は、概ね6,000万〜6,500万円と、24時間ジム業態の中でも比較的高水準です。具体的な内訳は以下の通りです

  • 加盟金:220万円(税込)
  • 内装・設計・工事費:約3,000万円
  • マシン・備品一式:約1,800万〜2,000万円
  • プレオープン費用・開業販促費:200万円前後
  • その他(保証金、システム導入、看板・サイン類):約500万円

施設面積は約100〜150坪(300〜500㎡)が推奨されており、都心・郊外を問わず、駅前立地よりロードサイド型の商業施設隣接エリアが主戦場です。

加えて、物件取得に関する費用(敷金・仲介料など)は別途発生するため、実際の初期投資総額は最大で7,000万円近くになることもあります。

この初期投資を回収するためには、月間400〜500名の会員確保がひとつの目安。もちろん、設備のグレードや物件条件によって変動するため、事前の事業計画シミュレーションが必須です。

なお、他社と異なりワールドプラスジムは「設備一括パッケージ型」であるため、オーナー側が個別に発注・選定する手間は最小限に抑えられるというメリットもあります。

毎月の固定費と損益構造|“人を雇わない”から利益が出る

ワールドプラスジムの運営において最大の特徴は、人件費を限りなく抑えた「無人運営モデル」にあります。通常のフィットネスジムがスタッフ常駐型なのに対し、ワールドプラスジムではスタッフの在店義務はなし(清掃・巡回は外部委託)。これにより、月間の固定費を大幅にカットできます。

主な毎月の支出項目は以下の通りです

  • ロイヤリティ(定額):33万〜35万円
  • 賃料・共益費:30万〜70万円(立地による)
  • 水道光熱費:10万〜15万円
  • マシン保守費・セキュリティ管理費:10万〜15万円
  • 広告運用費(任意):10万〜30万円

合計すると、月間固定費はおよそ100万〜160万円。
ここに変動費(清掃外注費、消耗品など)を加えても、200万円以内に収まるケースが多いのが特徴です。
一方、売上の柱は月会費制で、会費は税込5,980円(全国共通)。
黒字化を目指す場合、以下のような収支構造が見込まれます

  • 会員数350名 → 月売上 約210万円 → 収支トントン
  • 会員数450名 → 月売上 約270万円 → 営業利益 40万〜70万円
  • 会員数600名 → 月売上 約360万円 → 営業利益 100万円以上

このように、損益分岐点は会員数350名前後。ここを超えると安定的に黒字に入るため、開業半年以内に会員数400人超を目指す戦略が基本とされています。

ロイヤリティが定額制である点も、売上が伸びた際の“利益残りやすさ”に貢献しています。

黒字化までの期間と資金繰り|回収目安は2年〜2.5年

ワールドプラスジムのような高額投資型の24時間ジムでは、「初期費用の回収=黒字化」のスピード感が重要です。一般的に、黒字化達成は開業から12〜18か月以内、初期投資の回収完了は24〜30か月が目安とされています。
実際のモデルケースとしては以下のような数値が挙げられます

項目数値例(モデル店舗)
初期投資額約6,500万円
月売上(会員500名)約300万円
月営業利益約70万円〜90万円
黒字化達成時期開業から6〜9か月
初期投資回収完了目安約28〜30か月(2年半)

このように、スタートダッシュが決まれば、1年以内の黒字化 → 2.5年で回収完了という現実的な道筋も描けます。ただし、これは「適切な立地」と「地域ニーズにマッチした運営」が前提条件。
また、初期費用の一部を金融機関の融資や制度融資、信用保証協会のサポートなどでカバーすることで、自己資金の負担を減らしつつ月次キャッシュフローを安定させる手法も一般的です。

特に、家賃補助や開業支援金を活用できる自治体もあるため、開業地の助成制度チェックも忘れずに。

他社ジムFCとの比較で見える強み|「定額ロイヤリティ×無人運営」で差がつく

24時間ジム市場では、エニタイムフィットネス・チョコザップ・JOYFIT24など複数の有力ブランドが存在します。それぞれに特色がありますが、ワールドプラスジムの強みは次の2点に集約されます。

ロイヤリティが定額(月33万円〜)

多くのフランチャイズジムでは、売上の5〜10%をロイヤリティとして支払う“歩合型が主流です。たとえば月売上が300万円ならロイヤリティは15〜30万円にも及びます。
一方、ワールドプラスジムは定額制のロイヤリティを採用しているため、売上が伸びれば伸びるほど利益率が上がる構造。
たとえば、会員数が600人を超えると、売上360万円−固定ロイヤリティ=利益が増えやすいという優位性があります。

完全無人型により“人件費ゼロ運営”が可能

他社ブランドの多くは、店舗にスタッフを常駐させたり、定期的にトレーナーを配置する運用が一般的です。これは顧客満足度の点ではメリットですが、人件費が重くのしかかるため、黒字化まで時間がかかる要因になります。
ワールドプラスジムでは、入会〜予約〜入退館までがスマホ1つで完結するシステムを導入済み。これにより、1オーナーで複数店舗運営するマルチ展開も現実的です。

開業エリアと物件選定のポイント|郊外ロードサイド vs 都市部ミニ店舗

ジム経営の成功可否を大きく左右するのが「立地」と「物件スペック」です。ワールドプラスジムでは、地方郊外から都市部の駅前まで幅広い出店事例がありますが、収益構造や運営スタイルがエリアによって異なるため、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

郊外型:広さと駐車場が武器になる
地方のロードサイド型では、150坪以上+10台以上の駐車場が基本モデル。車移動が主な地域では、アクセスの良さと“ジムらしいスケール感”が集客力に直結します。

  • メリット:固定費が安く、家賃相場も抑えめ
  • デメリット:人口密度が低いため、広告投下が必要

都市部型:小規模でも高密度集客が可能
首都圏や主要駅周辺では、40坪〜80坪程度の都市型モデルが主流です。小規模でも駅チカ・高回転型のため、短期間で会員数を増やせるポテンシャルがあります。

  • メリット:通勤帰りの社会人層を取り込める
  • デメリット:家賃が高いため、損益分岐点も上昇

立地選定の決め手は「昼夜の人口動態」
住宅街の中でも昼間人口が極端に少ない地域は要注意。逆に、近くにスーパー・温浴施設・ドラッグストアなど集客拠点がある場所は、ジムの認知獲得や「ついで利用」を促しやすく、黒字化が早まりやすい傾向にあります。

実際のオーナー事例に学ぶ収益と運営|黒字化は開業6か月が目安

「実際どれくらい儲かるの?」という疑問に応えるべく、ワールドプラスジムで実際に開業したオーナー事例を紹介します。地域や規模により異なるものの、収益化運営負担多店舗展開の可能性などを具体的に把握するヒントになります。

① 事例①:郊外型120坪/関西エリア

  • 月会員数:550人
  • 月売上:約330万円
  • 月経費:約200万円(家賃・光熱費・ロイヤリティ含む)
  • 月利益:約130万円
  • 黒字化:開業5か月目

集客方法は地域ポスティング+Googleマップ活用。月額7,000円の設定で、値下げせずとも会員獲得に成功。オーナーは日常業務には不在で、完全外注&週1巡回だけで運営。

② 事例②:駅前50坪/首都圏エリア

  • 月会員数:400人
  • 月売上:約240万円
  • 月経費:約180万円(家賃がやや高め)
  • 月利益:約60万円
  • 黒字化:開業7か月目

SNS・駅前チラシ・近隣スポーツクラブ退会者向けDMが効果を発揮。夜間利用者が多く、セキュリティ強化・清掃外注などで無人運営体制を整備。

③ 多店舗展開も視野に
ワールドプラスジムのシステムは、1人のオーナーが複数店舗を管理できるよう設計されています。ある九州エリアのオーナーは、開業1年で3店舗を経営。
自分が現場にいなくても回るビジネス”を実現できる数少ないFCモデルの一つです。/

黒字化のために押さえるべきKPIと運営戦略|“会員数×継続率”がすべて

フランチャイズジム経営においては、黒字化のタイミングを左右する指標(KPI)を明確に設定することが不可欠です。ワールドプラスジムでは、特に以下の3項目が最重要指標とされています。

KPI1:目標会員数は「250名/月」が損益分岐ライン
標準的な50〜80坪の都市型ジムでは、250名の会員が確保できれば家賃・ロイヤリティ・光熱費をカバーし黒字化に近づくとされます。逆に、200名を下回る期間が長引くと、赤字リスクが高まります。

KPI2:継続率80%以上を維持
低価格競合が多い中での差別化には、長期継続してくれる“ファン会員”をどれだけ維持できるかが重要。/

  • 月額料金の明快さ
  • 衛生管理の徹底
  • 設備のアップデート頻度などが離脱率に大きく影響します。

KPI3:スタッフ稼働率(or外注化比率)
無人運営が基本とはいえ、スタッフシフトや外注費が収益を圧迫しないかも黒字ラインの判断材料です。例えば、

  • 受付・清掃・警備を「業務委託+遠隔管理」で最適化
  • トラブル時の即時対応マニュアル化ができていれば、人件費を抑えつつ満足度を担保できます。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる